男性の友人は多いのに、女性との会話。なぜか苦手…。男とならいつまでも話のネタが尽きないのに、なぜか女性を前にすると頭が真っ白。こんなことは、ないでしょうか。

 

実はこんな苦手意識の起こる原因には、極めて簡単な「ある理由」があります。それは自分で「自分のハードルをあげている」という理由です。

 

しかも自分でハードルを上げておきながら、男性の多くがそれに気づいていないのです。たとえば軽くジョークを言って、女性を笑わせたい。

 

洗練された知識を披露して、女性に尊敬してほしい。そのような狙いを持って、野心満々で女性と会話を始めようとする男性がいます。

 

しかし、もうご存じのように、このような企みで始められる会話は、よほど会話術に長けている男性でない限りは、ほぼ失敗に終わります。

 

失敗に終わることが何度も続くと、次第に男性は自信を失っていきます。

 

それ。あなたが女性との会話を「苦手」だと感じさせる理由です。しかし一体なぜ、少しでも女性を楽しませようとする男性のこの試み。ことごとく失敗に終わってしまうのでしょうか？

 

その理由も、実はとても簡単なことなのです。それは一言で言ってしまえば「女性。そのような会話を求めていない」からです。

 

女性の会話は、音楽に例えるなら、ハーモニーの美しい合唱のようなものです。

 

一方で男性がやりがちな相手に挑む会話は、楽器同士がパワフルにぶつかり合うロックのようなもの。

 

女性が合唱を楽しみたいと思っているのに、男性がエレキギターをかき鳴らし、歌唱力をド派手にぶつけてきたとしたら…。

 

しかも、それが聞くに耐えない素人の、独りよがりのロックだったとしたら…。女性が引いてしまうのも、わかりますよね？

 

合唱は、参加者全員でひとつの音楽を奏でるものです。

 

女性が会話に求めているものは、合唱で奏でるような、そんな「和の美しさ」なのです。家族、友人、恋人、同僚、ただの知り合い。

 

グループを問わず、その場の交友関係が会話によってスムーズに成り立つこと。または現状のまま仲良く関係を維持していくこと。

 

その関係維持のために必要な「和」を、会話によって成立させること。それが女性が求めている会話の、「最終的な目標」なのです。

 

男性にオンリーワンの美学があるように、女性は、「和をもって尊しとなす」という美学を持っています。そんな女性との会話は、「和」を意識することから始まります。